ヤクザ映画は父親の影響で割と好きで見ます。その中でも好きな映画はこちら。
「新仁義なき戦い/謀殺」
になります。
U-NEXTくらいでしか配信していなくて、YouTubeで検索してもトレーラー動画くらいしかないような、仁義なきシリーズの中でも影の薄い本作。
(DVDを父親から借りました。)
あらすじはこんな感じ。
<ストーリー> 舞台は大阪、名古屋。西日本最大の組織に連なる傘下暴力団の名古屋再開発を巡る利権闘争は、壮絶な利害戦争へ! 次期組長と目される経済派・矢萩(高橋)、と武闘派・藤巻(渡辺)の二人は互いに若い頃から心の通じ合った兄弟分として組を支えて来たが、冷酷非情な老獪組長・尾田(小林)の謀略によって二人はやがて対立へと…。
渡辺謙演じる武闘派ヤクザと、それに心酔しているインテリヤクザ高橋克典が、旧仁義なき戦いでいうと山守みたいな存在の親分、小林稔侍に跡目争いを巡って振り回される。そしてお決まりの最後に笑うのはやっぱりずる賢いやつっていう話です。(語彙力がなくて申し訳ない)
この映画、トヨエツと布袋が出演していた「新仁義なき戦い」の後日談みたいなんですが、そっち観てなくても全然大丈夫な仕様となっています。
深作欣二版の仁義なき戦いや、新仁義なき戦いよりもコメディ色が強め。(深作欣二版は広島死闘編までしか観た事ないんだけども)
ヤクザ映画観た事ない人でも全然楽しめると思います。
何よりもオススメしたいのが、渡辺謙の演技力ですよ。これだけで一見の価値あり。
なんでもできちゃうんだなあ。さすが世界のケン・ワタナベ。
外出から自分の事務所に戻ったと思ったら
オラァ!オラァ!オラァ!
いきなり何の理由もなく若衆をビンタしてまわる。究極のパワハラ挨拶。このシーン何回観ても笑える。
あと、ストレスマッハの時に観たら絶対スッキリするシーンがあります。
それが坂口憲二が出るこのシーン。
藤巻(渡辺謙)組の鉄砲玉の坂口憲二。敵の陣地に乗り込む前にしょんべん。
立ちションしながら一服。めちゃくちゃ気持ちよさそう。
なぜかサザエさんのテーマをノリノリで歌いながら相手の事務所に向かう。ポン中なのかな?
「うぃーーーーっす!」ここから本当にテンポ良すぎる。
ゲラゲラ笑いながら二丁拳銃で相手の組員を撃ち殺していく。めちゃくちゃ楽しそうなんだよなあ。あと拳銃さばきがかっこいい。
ヒャッホーーーーーーーーー!!!!wwwwwwwwwww
くぅぅうう~~~~~~~wwwwwwwww完全にキマってます。
当たり前に相手の組員にボコボコにされます。
空砲を撃って最後まで相手を煽る。「バーーーン」
そして死亡。坂口憲二が出てるシーンはこれだけです。しかも映画の序盤で1分ほどです。
しかし強烈なインパクト。このシーンが観たくてしょうがなくて父親からDVD借りたまである。
他にも渡辺謙率いる藤巻組の組員はキャラクター性が強くて観ていて楽しいです。(これが寒いと感じる人もいるかもしれない)
しかも他のキャストも豪華すぎる。
夏木マリが渡辺謙の女房役で出ていますが、インスリン打ちながら大福を食ってる、ファンキーすぎる魔女です。
この映画のキャッチコピー「人間は…おっとろしい生きモンや。」は彼女のセリフです。
まあこんな感じでコメディチックな作りになっているので、勢いで観れるような作品となっています。
バックに流れる東京スカパラダイスオーケストラの音楽もすごい奮い立たせてくれて、作品の雰囲気に合ってる。
あと、季節設定が夏なんですけど、セミの鳴き声と汗だくの人たち。観てるだけで汗くさい匂いがしそうな撮り方になっています。
それに2000年代初頭の風景が合わさってエモい!と思いました。(小並感)
残念な点は高橋克典の関西弁が下手な事くらいですかね。
私は関東生まれ関東育ちですが、それでも違和感を感じるくらい下手だと思います。なんか韓国人にしか見えないんだよなあ。かっこいいんだけど。
こんな感じで以上となりますが、私のつたない感想で、「見たい!」と思う人がいてくれたらそれは奇跡みたいなものだと思いますが、オススメですよ。